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たび
明治神宮
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Coming soon!
しばらくして二人は、週のおわりに東京の明治神宮に行こうと計画しました。
明治神宮は、東京の神社で一番敷地面積が広いと言われているところで、マリアはどれくらい広いのかとてもきょう味がありました。
調べると東京ドーム15個分と書いてありました。東京ドームは行ったことはないけれど、55,000人も入ることができるから、相当広いことがわかります。
「イザベラ、明治神宮は原宿という駅から降りてすぐよ。ここは、反対側に竹下通りという若い人に人気のストリートもある、帰りに寄ってみましょうよ」
「いいね!楽しみにしているわ」
4月の土曜日、二人は電車に乗って東京まで出かけました。
「マリア、乗り換えの方法分かる?」スマートフォンを見ながらイザベラはたずねました。
「大丈夫明治神宮よ、山の手線に乗ればいいみたい」
二人は窓に広がる東京の景色について話しました。
「家が多いわね、それも全部せまいところにたくさんある。道路もとても狭く感じる」マリアは言いました
「それはそうよ、東京の人口は1400万人もいるそうよ。便利だからみんな集まってくるのね。でも、ここに住んだら月に10万近く家ちんが必要みたいよ、私の知り合いも話してた。バルセロナも家ちんはとても高くてルームシェアしないと若い人は住めないの」とイザベラが答えました。
「どこも、都会は一緒ね。だけど、こんな都会の真ん中にそんな広い神社があるって、ちょっと想像できないわね」景色を見ながらマリアは言いました。
原宿に着いて、二人はあん<内を見ながら神社の方向に進みました。
「思っていたよりも近いのね、駅からすぐじゃない」イザベラはたくさんの人が神社に向かっているのを見ました。入り口に巨大な鳥居(とりい:神社の前にある門)がありました。
「すごく大きいわね、ここを通っていくのね」マリアは頭を下げながら鳥居を通りました。
鳥居は、人間が住む世界と神様の世界との境界で、その入り口という意味があります。
一般には、鳥居の前では一回止まって頭を下げ、中央は神様が通る道なので左右どちらかに寄って通るのがよいとされています。二人はもちろん、そんなことは知らずすなおに真ん中を通って入っていきました。
参道(さんどう:神社や寺に行って祈るために作られた道)は森の中にあり、小さい石をたくさん置いた広い道となっています。
じゃりじゃりと音をさせながら二人はどんどん歩いて行きました。
「すごいわね、こんな都会の中でとても静か。鳥の声しかしないわよ」マリアは感心しながら言いました。
「ほんと、結構外国人も多いわね」
「都会とは思えない、緑が多くて本当に気持ちがいいわね」マリアはこの時間をとても楽しんでいました。
明治神宮は明治天皇(めいじてんのう:明治時代(1868年~1912年)の時の天皇)が亡くなった後の霊(れい:体とは別にあると考えられている心のこと。死んだ人の心)をまつるために1920年に建てられた比かく的新しい神社です。神社を囲む森は「鎮守の森」と呼ばれて、もともと荒れていた土地に全国からたくさんの木をあつめて10万本も植えたといいます。自然の森でないのだから管理をするのにはとても大変な苦労があって今にいたっているのです。
10分ほど歩き、もう一度さらに大きい大鳥居を通ると本殿(ほんでん:神様が置かれている建物)が見えてきました。
「すごい、とっても大きい!」
その、静かで力あふれるすがたにマリアはとても感動しました。
二人は「手水(ちょうず:神社やお寺など祈る前に手や口を水できれいにする)」という場所で立ち止まった。
「難しいわね、どうやるの?」イザベラはとなりの日本人が水をすくう大きなスプーンのようなものを持って左右の手をきれいにして、最後に口を洗っているのを見て、なんとか真似をしました。
「これは、神様に失礼のないように、大切なことね」マリアは手をふきながら思いました。
本殿のわきには木が二本あって、なわで結ばれた状たいになっていました。
夫婦のつながりを表しているそうです。
マリアはブラジルにいるボーイフレンドのことを思い出していました
お参りするために、二人は列に並びました。
二人はまず周りを見ながらどうやって祈るのか学習しました。
周りの人たちはお金を投げた後、二回おじぎして、二回手をたたき、手を合わせて何か祈って、そして最後におじぎ、の順でやっていました。
二人は10円や100円など小さいお金を投げてから、同じようにやってみました。
マリアは、自分の留学の成こうと、家族のけんこうを祈りました。
イザベラも、自分と家族のけんこうを祈りました。
静かに自分に心の中で話しかけて、とても清い、ありがたい気持ちになりました。
そのとき「マリア、あれ見て!」とイザベラが右の方を向きました。
白い帽子と着物を着た女性と黒い袴(はかま:和服の1つ。着物の上からつける、ズボンのようなもの)すがたの男性が家族とともに歩いてきました。ちょうど、結婚式(けっこんしき:結婚をするための儀式)が行われていたんです。二人はゆっくりと神さまが置かれている建物に向かっていきました。
「すてき!初めて見たわ!日本式の結婚式、着物が真っ白でとてもきれい」
神社に来ていた人たちはみな立ち止まって、この光景を見ています。
マリアは心の底からお祝いしました。
教会での結婚式もす晴らしいですが、今日の風景はとても静かでとてもきちんとした感じがします。
二人は来た道をゆっくりと歩いて戻りました。
このき重な経験をいろいろ思い出して、特に結婚式の場面に出会うことができて、とても幸せな時間だったと話しました。
それから、二人は原宿の竹下通りに移動しましたが、想像以上の人の多さにびっくりしました。
「なんか、さっきの明治神宮の静かさがうそみたい」イザベラはおどろいたように言いました。
「そうね、若い人ばかりだし。せっかくだからクレープ食べましょう!」
ウインドーショッピングの後、有名なクレープ屋で二人はしばらく並んだ後買いしました。
「たくさん歩いたから疲れたわね、バナナチョコとってもおいしいわ」
マリアは満足気にクレープを楽しみました。
帰っているとき、今日の経験を思い出しました。マリアはそして、もっといろいろな日本の文化に触れてみたいという気持ちを強くもつようになりました
明治神宮は、東京の神社で一番敷地面積が広いと言われているところで、マリアはどれくらい広いのかとてもきょう味がありました。
調べると東京ドーム15個分と書いてありました。東京ドームは行ったことはないけれど、55,000人も入ることができるから、相当広いことがわかります。
「イザベラ、明治神宮は原宿という駅から降りてすぐよ。ここは、反対側に竹下通りという若い人に人気のストリートもある、帰りに寄ってみましょうよ」
「いいね!楽しみにしているわ」
4月の土曜日、二人は電車に乗って東京まで出かけました。
「マリア、乗り換えの方法分かる?」スマートフォンを見ながらイザベラはたずねました。
「大丈夫明治神宮よ、山の手線に乗ればいいみたい」
二人は窓に広がる東京の景色について話しました。
「家が多いわね、それも全部せまいところにたくさんある。道路もとても狭く感じる」マリアは言いました
「それはそうよ、東京の人口は1400万人もいるそうよ。便利だからみんな集まってくるのね。でも、ここに住んだら月に10万近く家ちんが必要みたいよ、私の知り合いも話してた。バルセロナも家ちんはとても高くてルームシェアしないと若い人は住めないの」とイザベラが答えました。
「どこも、都会は一緒ね。だけど、こんな都会の真ん中にそんな広い神社があるって、ちょっと想像できないわね」景色を見ながらマリアは言いました。
原宿に着いて、二人はあん<内を見ながら神社の方向に進みました。
「思っていたよりも近いのね、駅からすぐじゃない」イザベラはたくさんの人が神社に向かっているのを見ました。入り口に巨大な鳥居(とりい:神社の前にある門)がありました。
「すごく大きいわね、ここを通っていくのね」マリアは頭を下げながら鳥居を通りました。
鳥居は、人間が住む世界と神様の世界との境界で、その入り口という意味があります。
一般には、鳥居の前では一回止まって頭を下げ、中央は神様が通る道なので左右どちらかに寄って通るのがよいとされています。二人はもちろん、そんなことは知らずすなおに真ん中を通って入っていきました。
参道(さんどう:神社や寺に行って祈るために作られた道)は森の中にあり、小さい石をたくさん置いた広い道となっています。
じゃりじゃりと音をさせながら二人はどんどん歩いて行きました。
「すごいわね、こんな都会の中でとても静か。鳥の声しかしないわよ」マリアは感心しながら言いました。
「ほんと、結構外国人も多いわね」
「都会とは思えない、緑が多くて本当に気持ちがいいわね」マリアはこの時間をとても楽しんでいました。
明治神宮は明治天皇(めいじてんのう:明治時代(1868年~1912年)の時の天皇)が亡くなった後の霊(れい:体とは別にあると考えられている心のこと。死んだ人の心)をまつるために1920年に建てられた比かく的新しい神社です。神社を囲む森は「鎮守の森」と呼ばれて、もともと荒れていた土地に全国からたくさんの木をあつめて10万本も植えたといいます。自然の森でないのだから管理をするのにはとても大変な苦労があって今にいたっているのです。
10分ほど歩き、もう一度さらに大きい大鳥居を通ると本殿(ほんでん:神様が置かれている建物)が見えてきました。
「すごい、とっても大きい!」
その、静かで力あふれるすがたにマリアはとても感動しました。
二人は「手水(ちょうず:神社やお寺など祈る前に手や口を水できれいにする)」という場所で立ち止まった。
「難しいわね、どうやるの?」イザベラはとなりの日本人が水をすくう大きなスプーンのようなものを持って左右の手をきれいにして、最後に口を洗っているのを見て、なんとか真似をしました。
「これは、神様に失礼のないように、大切なことね」マリアは手をふきながら思いました。
本殿のわきには木が二本あって、なわで結ばれた状たいになっていました。
夫婦のつながりを表しているそうです。
マリアはブラジルにいるボーイフレンドのことを思い出していました
お参りするために、二人は列に並びました。
二人はまず周りを見ながらどうやって祈るのか学習しました。
周りの人たちはお金を投げた後、二回おじぎして、二回手をたたき、手を合わせて何か祈って、そして最後におじぎ、の順でやっていました。
二人は10円や100円など小さいお金を投げてから、同じようにやってみました。
マリアは、自分の留学の成こうと、家族のけんこうを祈りました。
イザベラも、自分と家族のけんこうを祈りました。
静かに自分に心の中で話しかけて、とても清い、ありがたい気持ちになりました。
そのとき「マリア、あれ見て!」とイザベラが右の方を向きました。
白い帽子と着物を着た女性と黒い袴(はかま:和服の1つ。着物の上からつける、ズボンのようなもの)すがたの男性が家族とともに歩いてきました。ちょうど、結婚式(けっこんしき:結婚をするための儀式)が行われていたんです。二人はゆっくりと神さまが置かれている建物に向かっていきました。
「すてき!初めて見たわ!日本式の結婚式、着物が真っ白でとてもきれい」
神社に来ていた人たちはみな立ち止まって、この光景を見ています。
マリアは心の底からお祝いしました。
教会での結婚式もす晴らしいですが、今日の風景はとても静かでとてもきちんとした感じがします。
二人は来た道をゆっくりと歩いて戻りました。
このき重な経験をいろいろ思い出して、特に結婚式の場面に出会うことができて、とても幸せな時間だったと話しました。
それから、二人は原宿の竹下通りに移動しましたが、想像以上の人の多さにびっくりしました。
「なんか、さっきの明治神宮の静かさがうそみたい」イザベラはおどろいたように言いました。
「そうね、若い人ばかりだし。せっかくだからクレープ食べましょう!」
ウインドーショッピングの後、有名なクレープ屋で二人はしばらく並んだ後買いしました。
「たくさん歩いたから疲れたわね、バナナチョコとってもおいしいわ」
マリアは満足気にクレープを楽しみました。
帰っているとき、今日の経験を思い出しました。マリアはそして、もっといろいろな日本の文化に触れてみたいという気持ちを強くもつようになりました
しばらくして二人は、週末に東京の明治神宮に行こうと計画しました。
明治神宮は、東京の神社で一番敷地面積が広いと言われているところで、マリアはどれくらい広いのかとても興味がありました。
調べると東京ドーム15個分と書いてありました。東京ドームは行ったことはないけれど、55,000人も収容できるから、相当広いことがわかります。
「イザベラ、明治神宮は原宿という駅から降りてすぐよ。ここは、反対側に竹下通りという若者に人気のストリートもある、帰りに寄ってみましょうよ」
「いいね!楽しみにしているわ」
4月の週末の土曜日、二人は電車に乗って東京まで出かけました。
「マリア、乗り換えの方法分かる?」スマートフォンを見ながらイザベラは尋ねました。
「大丈夫よ、山の手線に乗ればいいみたい」
二人は窓に広がる東京の景色について語り合いました。
「家が多いわね、それも全部密集している。道路もとても狭く感じる」マリアは言いました
「それはそうよ、東京の人口は1400万人もいるそうよ。便利だからみんな集まってくるのね。でも、ここに住んだら月に10万近く家賃が必要みたいよ、私の知り合いも話してた。バルセロナも家賃はとても高くてルームシェアしないと若者は住めないの」とイザベラが答えました。
「どこも、都会は一緒ね。だけど、こんな都会の真ん中にそんな広い神社があるって、ちょっと想像できないわね」景色を見ながらマリアは言いました。
原宿に着いて、二人は案内を見ながら神社の方向に進みました。
「意外と近いのね、駅からすぐじゃない」イザベラはたくさんの人が神社に向かっているのを見ました。入り口に巨大な鳥居がありました。
「すごく大きいわね、ここを通っていくのね」マリアは頭を下げながら鳥居をくぐりました。
鳥居は、人間が住む世界と神様の世界との境界で、その入り口という意味があります。
一般には、鳥居の前では一礼し、中央は神様の通り道なので左右どちらかに寄って通るのがよいとされています。二人はもちろん、そんなことは知らず堂々と真ん中を通って入っていきました。
参道は森の中にあり、玉砂利を敷き詰めた広い道となっています。
じゃりじゃりと音をさせながら二人はどんどん歩いて行きました。
「すごいわね、こんな都会の中でとても静か。鳥の声しかしないわよ」マリアは感心しながら言いました。
「ほんと、結構外国人も多いわね」
「都会とは思えない、緑が多くて本当に気持ちがいいわね」マリアはこの時間を心から楽しんでいました。
明治神宮は明治天皇が亡くなった後の霊をまつるために1920年に建てられた比較的新しい神社です。神社を囲む森は「鎮守の森」と呼ばれて、もともと荒れていた土地に全国からたくさんの樹木をあつめて10万本も植えたといいます。自然の森でないのだから管理をするのにははとても大変な苦労があって今に至っているのです。
10分ほど歩き、もう一度さらに大きい大鳥居をくぐると本殿が見えてきました。
「すごい、とっても大きい!」
その、静かで力あふれるたたずまいにマリアはとても感動しました。
二人は「手水」という場所で立ち止まった。
「難しいわね、どうやるの?」イザベラは隣の日本人がひしゃくを持って左右の手を清めて、最後に口をすすいでているのを見て、なんとか真似をしました。
「これは、神様に失礼のないように、大切なことね」マリアは手を拭きながら思いました。
本殿の脇には楠の木が二本あって、縄で結ばれた状態になっていました。
夫婦のきずなを表しているそうです。
マリアはブラジルにいるボーイフレンドのことを思い出していました
お参りするために、二人は列に並びました。
二人はまず周りを見ながらどうやって参拝するか学習しました。
人々はお賽銭を投げた後、二回おじぎして、二回手をたたき、両手を合わせて何か祈って、そして最後にまたおじぎ、の順でやっていました。
二人は小銭を投げてから、同じようにやってみました。
マリアは、自分の留学の成功と、家族の健康を祈りました。
イザベラも、自分と家族の健康を祈りました。
静かに自分と向き合って、とても神聖な気持ちになりました。
そのとき「マリア、あれ見て!」とイザベラが右手の方を向きました。
白い帽子と着物を着た女性と黒い袴姿の男性が家族とともに歩いてきました。ちょうど、結婚式が行われていたんです。二人はゆっくりと神殿に向かっていきました。
「素敵!初めて見たわ!日本式の結婚式、着物が真っ白でとてもきれい」
参拝客はみな立ち止まって、この光景を見ています。
マリアは心から祝福しました。
教会での結婚式も素晴らしいですが、今日の風景はとても静かで厳かな感じがします。
二人は来た道をゆっくりと歩いて戻りました。
この貴重な体験をいろいろ振り返って、特に結婚式の場面に出会うことができて、とても幸せな時間だったと語り合いました。
その後、二人は原宿の竹下通りに移動しましたが、あまりの人の多さにびっくりしました。
「なんか、さっきの明治神宮の静けさが嘘みたい」イザベラは驚いたように言いました。
「そうね、若い人ばかりだし。せっかくだからクレープ食べましょう!」
ウインドーショッピングの後、有名なクレープ屋で二人はしばらく並んだ後購入しました。
「たくさん歩いたから疲れたわね、バナナチョコとってもおいしいわ」
マリアは満足気にクレープを楽しみました。
帰り道、今日の経験を振り返りました。マリアはそして、もっといろいろな日本の文化に触れてみたいという思いを強くもつようになりました。
明治神宮は、東京の神社で一番敷地面積が広いと言われているところで、マリアはどれくらい広いのかとても興味がありました。
調べると東京ドーム15個分と書いてありました。東京ドームは行ったことはないけれど、55,000人も収容できるから、相当広いことがわかります。
「イザベラ、明治神宮は原宿という駅から降りてすぐよ。ここは、反対側に竹下通りという若者に人気のストリートもある、帰りに寄ってみましょうよ」
「いいね!楽しみにしているわ」
4月の週末の土曜日、二人は電車に乗って東京まで出かけました。
「マリア、乗り換えの方法分かる?」スマートフォンを見ながらイザベラは尋ねました。
「大丈夫よ、山の手線に乗ればいいみたい」
二人は窓に広がる東京の景色について語り合いました。
「家が多いわね、それも全部密集している。道路もとても狭く感じる」マリアは言いました
「それはそうよ、東京の人口は1400万人もいるそうよ。便利だからみんな集まってくるのね。でも、ここに住んだら月に10万近く家賃が必要みたいよ、私の知り合いも話してた。バルセロナも家賃はとても高くてルームシェアしないと若者は住めないの」とイザベラが答えました。
「どこも、都会は一緒ね。だけど、こんな都会の真ん中にそんな広い神社があるって、ちょっと想像できないわね」景色を見ながらマリアは言いました。
原宿に着いて、二人は案内を見ながら神社の方向に進みました。
「意外と近いのね、駅からすぐじゃない」イザベラはたくさんの人が神社に向かっているのを見ました。入り口に巨大な鳥居がありました。
「すごく大きいわね、ここを通っていくのね」マリアは頭を下げながら鳥居をくぐりました。
鳥居は、人間が住む世界と神様の世界との境界で、その入り口という意味があります。
一般には、鳥居の前では一礼し、中央は神様の通り道なので左右どちらかに寄って通るのがよいとされています。二人はもちろん、そんなことは知らず堂々と真ん中を通って入っていきました。
参道は森の中にあり、玉砂利を敷き詰めた広い道となっています。
じゃりじゃりと音をさせながら二人はどんどん歩いて行きました。
「すごいわね、こんな都会の中でとても静か。鳥の声しかしないわよ」マリアは感心しながら言いました。
「ほんと、結構外国人も多いわね」
「都会とは思えない、緑が多くて本当に気持ちがいいわね」マリアはこの時間を心から楽しんでいました。
明治神宮は明治天皇が亡くなった後の霊をまつるために1920年に建てられた比較的新しい神社です。神社を囲む森は「鎮守の森」と呼ばれて、もともと荒れていた土地に全国からたくさんの樹木をあつめて10万本も植えたといいます。自然の森でないのだから管理をするのにははとても大変な苦労があって今に至っているのです。
10分ほど歩き、もう一度さらに大きい大鳥居をくぐると本殿が見えてきました。
「すごい、とっても大きい!」
その、静かで力あふれるたたずまいにマリアはとても感動しました。
二人は「手水」という場所で立ち止まった。
「難しいわね、どうやるの?」イザベラは隣の日本人がひしゃくを持って左右の手を清めて、最後に口をすすいでているのを見て、なんとか真似をしました。
「これは、神様に失礼のないように、大切なことね」マリアは手を拭きながら思いました。
本殿の脇には楠の木が二本あって、縄で結ばれた状態になっていました。
夫婦のきずなを表しているそうです。
マリアはブラジルにいるボーイフレンドのことを思い出していました
お参りするために、二人は列に並びました。
二人はまず周りを見ながらどうやって参拝するか学習しました。
人々はお賽銭を投げた後、二回おじぎして、二回手をたたき、両手を合わせて何か祈って、そして最後にまたおじぎ、の順でやっていました。
二人は小銭を投げてから、同じようにやってみました。
マリアは、自分の留学の成功と、家族の健康を祈りました。
イザベラも、自分と家族の健康を祈りました。
静かに自分と向き合って、とても神聖な気持ちになりました。
そのとき「マリア、あれ見て!」とイザベラが右手の方を向きました。
白い帽子と着物を着た女性と黒い袴姿の男性が家族とともに歩いてきました。ちょうど、結婚式が行われていたんです。二人はゆっくりと神殿に向かっていきました。
「素敵!初めて見たわ!日本式の結婚式、着物が真っ白でとてもきれい」
参拝客はみな立ち止まって、この光景を見ています。
マリアは心から祝福しました。
教会での結婚式も素晴らしいですが、今日の風景はとても静かで厳かな感じがします。
二人は来た道をゆっくりと歩いて戻りました。
この貴重な体験をいろいろ振り返って、特に結婚式の場面に出会うことができて、とても幸せな時間だったと語り合いました。
その後、二人は原宿の竹下通りに移動しましたが、あまりの人の多さにびっくりしました。
「なんか、さっきの明治神宮の静けさが嘘みたい」イザベラは驚いたように言いました。
「そうね、若い人ばかりだし。せっかくだからクレープ食べましょう!」
ウインドーショッピングの後、有名なクレープ屋で二人はしばらく並んだ後購入しました。
「たくさん歩いたから疲れたわね、バナナチョコとってもおいしいわ」
マリアは満足気にクレープを楽しみました。
帰り道、今日の経験を振り返りました。マリアはそして、もっといろいろな日本の文化に触れてみたいという思いを強くもつようになりました。