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ハピエルはつぎに、日本の中央にある長野県に伝わる古い話を見つけました。
長野県の仕里(しり)村では、むかし、夜、便所――今のトイレ――に行くと、カッパがおしりをなでると言われていました。ある家の主人が夜、便所に行くと、おしりをなでられたので、手をつかむと、細くて長いうでだけのこっていました。主人は、
「カッパのうではこんなに細くて長いのか。」
と、ふしぎに思いました。
つぎの日、カッパが家に来て、
「うでを返してほしい、返してくれたら、毎日魚を持って来る。」
と言いました。前の晩にのこしていったうでは、やはりカッパのうでだったのです。主人はかわいそうになって、うでを返してあげました。
それから毎晩、玄関(げんかん)の柱に魚がさしてあったそうです。そして、主人はその後で、カッパのうでは長くなったりみじかくなったりすると聞きました。あの時返したうでは、長くなったうでだったのか、と思ったそうです。
ハピエルはつぎに、本州のまん中にある長野県に伝わる伝説を見つけました。
長野県の仕里(しり)村では、むかし、夜、便所(べんじょ)――今のトイレ――に行くと、カッパがおしりをなでると言われていました。ある家の主人が夜、便所に行くと、おしりをなでられたので、手をつかむと、ほそくて長いうでだけのこっていました。主人は、
「カッパのうではこんなに細くて長いのか。」
と、ふしぎに思いました。
つぎの日、カッパが家に来て、
「うでを返してほしい、返してくれたら、毎日魚を持って来る。」
と言いました。前の晩にのこしていったうでは、やはりカッパのうでだったのです。主人はかわいそうになって、うでを返してあげました。
それから毎晩、玄関(げんかん)の柱に魚がさしてあったそうです。そして、主人は後で、カッパのうでは長くなったりみじかくなったりすると聞きました。あの時返したうでは、長くなったうでだったのか、と思ったそうです。