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ゲームのようにいかないけれど
ひろ子さんとシャルマ
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日本へ来てからは、住むところを決めたり、食べるものを買うところをさがしたり、いそがしくて大変でした。
特に、インドでよく使うスパイス(料理に香りや辛みをつける材料)や材料をどこで買えばいいのかさがしました。
お母さんからは、大好きなインドのパン、チャパティのおいしい焼き方や有名な炊き込みご飯のプラウや豆のスープのダールを作る方法など、インドで教えてもらっていました。
でも、どこで買えばいいのか分かりませんでした。
でも、そういう場所をよく知っている人がいました。大学でシャルマのチューター(留学生を支える日本の学生)をやってくれた、ひろ子さんです。
ひろ子さんは南アジアの文化の研究をしている大学生です。特にインドのダンスに興味があると言っていました。シャルマが住んでいた南インドには、昔からあるダンス、バラタナティヤム(Bharatanatyam)があります。バラタナティヤムは、インドのタミル・ナードゥ州のダンスです。インド四大古典舞踊(インドに昔からある4つの有名なダンス)のなかでも一番古い伝統があり、紀元前 1000年ごろ(今から2000年~3000年前)からヒンドゥー教寺院の儀式で行われていたそうです。
ひろ子さんがシャルマのチューターになったのは、シャルマからバラタナティヤムについていろいろ教えてもらえるかもしれないと思ったからだと言っていました。
ひろ子さんは、インドへは夏休みに2回行ったことがありました。その時にインドの料理を食べて、自分でも日本で作ってみたいと思って、いろいろなところで材料をさがしたそうです。
だから、どこでインドの食事の材料を買えばいいのかをよく知っていたんです。
シャルマは、お母さんから教えてもらったとおりにチャパティやダールを作ってみましたが、あまり上手にできませんでした。
おいしくないので食べなかったら、シャルマはやせてしまいました。そんなシャルマを心配して、ひろ子さんは自分の部屋に呼んでくれました。そして、ひろ子さんが作ったインドの料理を食べさせてくれました。シャルマはびっくりしました。ひろ子さんは日本人なのに、作ってくれた料理がとてもおいしかったからです。
「お母さんの料理と同じくらいおいしい。」
とシャルマが言うと、
「そんなわけないじゃない。」
と、ひろ子さんは笑って言いました。
でも、しばらくちゃんとしたインド料理を食べていなかったシャルマは本当にそう思いました。
それから1週間に一度くらい、ひろ子さんの部屋で食事をごちそうになりました。その代わりに、シャルマはインドのインターネットサイトで調べたバラタナティヤムのサイトを教えたり、図書館でしらべてコピーしてあげたりしました。ひろ子さんがわからないインドの言葉で書かれた資料は、シャルマが一生懸命に日本語や英語に翻訳してあげました。そのおかげで、シャルマの日本語もどんどん上手になっていきました。
そして、二人は一緒にいる時間が増えて、どんどん仲が良くなっていきました。
「ひろ子さん、どこか行ってみたいところはある?」
とシャルマはひろ子さんに聞いたことがあります。
「あるよ。」
ひろ子さんは答えました。
「どこ?」
「インドのタミル・ナードゥ州…! そこで、本物のバラタナティヤムを見てみたいなあ。インターネットで見たことはあるけれど、本物は見たことないもの。」
シャルマは聞きました。
「前にインドへ行ったときに見なかったんですか。」
ひろ子さんは、
「最初にインドへ行ったのはニュー・デリー、次はムンバイなど西インド、じつはタミル・ナードゥ州へは行ったことが無いの。」と答えました。
「じゃあ、どうしてバラタナティヤムに興味を持ったんですか。」
とシャルマが聞くと。
「だって、インドは歴史的な文化がとても長い国でしょう。その中でも一番歴史があるダンスって面白そうじゃない。」
「それに、そのダンスがいろいろな宗教儀式で行われていたって、すごくない? それくらいすばらしいとおもうんだけどな。」
シャルマはタミル・ナードゥ州で生まれて、そだちましたが、バラタナティヤムをほとんど知りませんでした。そんなダンスを日本人のひろ子さんが興味を持っているのがとても不思議に思いました。そして、自分の国の文化にそんなに興味を持ってくれるのをうれしく思いました。
特に、インドでよく使うスパイス(料理に香りや辛みをつける材料)や材料をどこで買えばいいのかさがしました。
お母さんからは、大好きなインドのパン、チャパティのおいしい焼き方や有名な炊き込みご飯のプラウや豆のスープのダールを作る方法など、インドで教えてもらっていました。
でも、どこで買えばいいのか分かりませんでした。
でも、そういう場所をよく知っている人がいました。大学でシャルマのチューター(留学生を支える日本の学生)をやってくれた、ひろ子さんです。
ひろ子さんは南アジアの文化の研究をしている大学生です。特にインドのダンスに興味があると言っていました。シャルマが住んでいた南インドには、昔からあるダンス、バラタナティヤム(Bharatanatyam)があります。バラタナティヤムは、インドのタミル・ナードゥ州のダンスです。インド四大古典舞踊(インドに昔からある4つの有名なダンス)のなかでも一番古い伝統があり、紀元前 1000年ごろ(今から2000年~3000年前)からヒンドゥー教寺院の儀式で行われていたそうです。
ひろ子さんがシャルマのチューターになったのは、シャルマからバラタナティヤムについていろいろ教えてもらえるかもしれないと思ったからだと言っていました。
ひろ子さんは、インドへは夏休みに2回行ったことがありました。その時にインドの料理を食べて、自分でも日本で作ってみたいと思って、いろいろなところで材料をさがしたそうです。
だから、どこでインドの食事の材料を買えばいいのかをよく知っていたんです。
シャルマは、お母さんから教えてもらったとおりにチャパティやダールを作ってみましたが、あまり上手にできませんでした。
おいしくないので食べなかったら、シャルマはやせてしまいました。そんなシャルマを心配して、ひろ子さんは自分の部屋に呼んでくれました。そして、ひろ子さんが作ったインドの料理を食べさせてくれました。シャルマはびっくりしました。ひろ子さんは日本人なのに、作ってくれた料理がとてもおいしかったからです。
「お母さんの料理と同じくらいおいしい。」
とシャルマが言うと、
「そんなわけないじゃない。」
と、ひろ子さんは笑って言いました。
でも、しばらくちゃんとしたインド料理を食べていなかったシャルマは本当にそう思いました。
それから1週間に一度くらい、ひろ子さんの部屋で食事をごちそうになりました。その代わりに、シャルマはインドのインターネットサイトで調べたバラタナティヤムのサイトを教えたり、図書館でしらべてコピーしてあげたりしました。ひろ子さんがわからないインドの言葉で書かれた資料は、シャルマが一生懸命に日本語や英語に翻訳してあげました。そのおかげで、シャルマの日本語もどんどん上手になっていきました。
そして、二人は一緒にいる時間が増えて、どんどん仲が良くなっていきました。
「ひろ子さん、どこか行ってみたいところはある?」
とシャルマはひろ子さんに聞いたことがあります。
「あるよ。」
ひろ子さんは答えました。
「どこ?」
「インドのタミル・ナードゥ州…! そこで、本物のバラタナティヤムを見てみたいなあ。インターネットで見たことはあるけれど、本物は見たことないもの。」
シャルマは聞きました。
「前にインドへ行ったときに見なかったんですか。」
ひろ子さんは、
「最初にインドへ行ったのはニュー・デリー、次はムンバイなど西インド、じつはタミル・ナードゥ州へは行ったことが無いの。」と答えました。
「じゃあ、どうしてバラタナティヤムに興味を持ったんですか。」
とシャルマが聞くと。
「だって、インドは歴史的な文化がとても長い国でしょう。その中でも一番歴史があるダンスって面白そうじゃない。」
「それに、そのダンスがいろいろな宗教儀式で行われていたって、すごくない? それくらいすばらしいとおもうんだけどな。」
シャルマはタミル・ナードゥ州で生まれて、そだちましたが、バラタナティヤムをほとんど知りませんでした。そんなダンスを日本人のひろ子さんが興味を持っているのがとても不思議に思いました。そして、自分の国の文化にそんなに興味を持ってくれるのをうれしく思いました。
日本へ来てからは、住むところを決めたり、食べるものを買うところを探したり、忙しくて大変でした。
特に、インドでよく使うスパイスや食材をどこで買えばいいのか探しました。
お母さんからは、大好きなインドのパン、チャパティのおいしい焼き方や代表的な炊き込みご飯のプラウや豆のスープのダールの作り方など、インドで教えてもらっていました。
でも、どこで買えばいいのか分かりませんでした。
でも、そういう場所に詳しい人がいました。大学でシャルマのチューターをやってくれた、ひろ子さんです。
ひろ子さんは南アジアの文化の研究が専門の大学生です。特にインドのダンスに興味があると言っていました。シャルマが住んでいた南インドには、伝統的なダンス、バラタナティヤム(Bharatanatyam)があります。バラタナティヤムは、インドのタミル・ナードゥ州のダンスです。インド四大古典舞踊のなかでも一番古い伝統があり、紀元前1000年頃からヒンドゥー教寺院の儀式で行われていたそうです。
ひろ子さんがシャルマのチューターになったのは、シャルマからバラタナティヤムについていろいろ教えてもらえるかもしれないと思ったからだと言っていました。
ひろ子さんは、インドへは夏休みに2回行ったことがありました。その時にインドの料理を食べて、自分でも日本で作ってみたいと思って、いろいろなところで食材を探したそうです。
だから、どこでインドの食材を買えばいいのかをよく知っていたんです。
シャルマは、お母さんから教えてもらったとおりにチャパティやダールを作ってみましたが、あまり上手にできませんでした。
おいしくないので食べなかったら、シャルマはやせてしまいました。そんなシャルマを心配して、ひろ子さんは自分の部屋に呼んでくれました。そして、ひろ子さんが作ったインドの料理を食べさせてくれました。シャルマはびっくりしました。ひろ子さんは日本人なのに、作ってくれた料理がとてもおいしかったからです。
「お母さんの料理と同じくらいおいしい。」
とシャルマが言うと、
「そんなわけないじゃん。」
と、ひろ子さんは笑って言いました。
でも、しばらくちゃんとしたインド料理を食べていなかったシャルマは本当にそう思いました。
それから1週間に一度くらい、ひろ子さんの部屋で食事をごちそうになりました。その代わりに、シャルマはインドのインターネットサイトで調べたバラタナティヤムのサイトを教えたり、図書館で調べてコピーしてあげたりしました。ひろ子さんがわからないインドの言葉で書かれた資料は、シャルマが一生懸命に日本語や英語に翻訳してあげました。そのおかげで、シャルマの日本語もどんどん上手になっていきました。
そして、二人は一緒にいる時間が増えて、どんどん仲良くなっていきました。
「ひろ子さん、どこか行ってみたいところはある?」
とシャルマはひろ子さんに聞いたことがあります。
「あるよ。」
ひろ子さんは答えました。
「どこ?」
「インドのタミル・ナードゥ州…! そこで、本物のバラタナティヤムを見てみたいなあ。インターネットで見たことはあるけど、本物は見たことないもの。」
シャルマは聞きました。
「前にインドへ行ったときに見なかったんですか。」
ひろ子さんは、
「最初にインドへ行ったのはニュー・デリー、次はムンバイなど西インド、実はタミル・ナードゥ州へは行ったことが無いの。」と答えました。
「じゃあ、どうしてバラタナティヤムに興味を持ったんですか。」
とシャルマが聞くと。
「だって、インドは歴史的な文化がとても長い国でしょう。その中でも一番歴史があるダンスって面白そうじゃない。」
「それに、そのダンスがいろいろな宗教儀式で行われていたって、すごくない? それくらい素晴らしいとおもうんだけどな。」
シャルマはタミル・ナードゥ州で生まれて、育ちましたが、バラタナティヤムをほとんど知りませんでした。そんなダンスを日本人のひろ子さんが興味を持っているのがとても不思議に思いました。そして、自分の国の文化にそんなに興味を持ってくれるのをうれしく思いました。
特に、インドでよく使うスパイスや食材をどこで買えばいいのか探しました。
お母さんからは、大好きなインドのパン、チャパティのおいしい焼き方や代表的な炊き込みご飯のプラウや豆のスープのダールの作り方など、インドで教えてもらっていました。
でも、どこで買えばいいのか分かりませんでした。
でも、そういう場所に詳しい人がいました。大学でシャルマのチューターをやってくれた、ひろ子さんです。
ひろ子さんは南アジアの文化の研究が専門の大学生です。特にインドのダンスに興味があると言っていました。シャルマが住んでいた南インドには、伝統的なダンス、バラタナティヤム(Bharatanatyam)があります。バラタナティヤムは、インドのタミル・ナードゥ州のダンスです。インド四大古典舞踊のなかでも一番古い伝統があり、紀元前1000年頃からヒンドゥー教寺院の儀式で行われていたそうです。
ひろ子さんがシャルマのチューターになったのは、シャルマからバラタナティヤムについていろいろ教えてもらえるかもしれないと思ったからだと言っていました。
ひろ子さんは、インドへは夏休みに2回行ったことがありました。その時にインドの料理を食べて、自分でも日本で作ってみたいと思って、いろいろなところで食材を探したそうです。
だから、どこでインドの食材を買えばいいのかをよく知っていたんです。
シャルマは、お母さんから教えてもらったとおりにチャパティやダールを作ってみましたが、あまり上手にできませんでした。
おいしくないので食べなかったら、シャルマはやせてしまいました。そんなシャルマを心配して、ひろ子さんは自分の部屋に呼んでくれました。そして、ひろ子さんが作ったインドの料理を食べさせてくれました。シャルマはびっくりしました。ひろ子さんは日本人なのに、作ってくれた料理がとてもおいしかったからです。
「お母さんの料理と同じくらいおいしい。」
とシャルマが言うと、
「そんなわけないじゃん。」
と、ひろ子さんは笑って言いました。
でも、しばらくちゃんとしたインド料理を食べていなかったシャルマは本当にそう思いました。
それから1週間に一度くらい、ひろ子さんの部屋で食事をごちそうになりました。その代わりに、シャルマはインドのインターネットサイトで調べたバラタナティヤムのサイトを教えたり、図書館で調べてコピーしてあげたりしました。ひろ子さんがわからないインドの言葉で書かれた資料は、シャルマが一生懸命に日本語や英語に翻訳してあげました。そのおかげで、シャルマの日本語もどんどん上手になっていきました。
そして、二人は一緒にいる時間が増えて、どんどん仲良くなっていきました。
「ひろ子さん、どこか行ってみたいところはある?」
とシャルマはひろ子さんに聞いたことがあります。
「あるよ。」
ひろ子さんは答えました。
「どこ?」
「インドのタミル・ナードゥ州…! そこで、本物のバラタナティヤムを見てみたいなあ。インターネットで見たことはあるけど、本物は見たことないもの。」
シャルマは聞きました。
「前にインドへ行ったときに見なかったんですか。」
ひろ子さんは、
「最初にインドへ行ったのはニュー・デリー、次はムンバイなど西インド、実はタミル・ナードゥ州へは行ったことが無いの。」と答えました。
「じゃあ、どうしてバラタナティヤムに興味を持ったんですか。」
とシャルマが聞くと。
「だって、インドは歴史的な文化がとても長い国でしょう。その中でも一番歴史があるダンスって面白そうじゃない。」
「それに、そのダンスがいろいろな宗教儀式で行われていたって、すごくない? それくらい素晴らしいとおもうんだけどな。」
シャルマはタミル・ナードゥ州で生まれて、育ちましたが、バラタナティヤムをほとんど知りませんでした。そんなダンスを日本人のひろ子さんが興味を持っているのがとても不思議に思いました。そして、自分の国の文化にそんなに興味を持ってくれるのをうれしく思いました。