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そして、九州の一番南にある鹿児島県にも古い話がありました。
川の近くの城(しろ)に、とのさまと、むすめのおひめさまが住んでいました。ある日、おひめさまは家来(けらい:えらい人を守ったり、いろいろなことをしたりする人)といっしょに川に出かけました。おひめさまは、キュウリやおかしを持って、小さいふねに乗りました。すると、どこからか、
「キュウリをくれ~。」
という声が聞こえました。すぐにカッパたちが水の中から顔を出しました。おひめさまはキュウリを投げてやると、カッパたちは
「もっと、もっと。」
と言いました。おひめさまはおこって、
「もうやらない!」
と言いました。すると、カッパたちはおひめさまを川に落としました。家来はつぎつぎに川にとびこんでおひめさまをたすけようとしました。けれども、おひめさまも家来も、もどってきませんでした。
かなしんだとのさま(昔のえらい人を指した言いかた)は、川のそばに仏像(ぶつぞう)を作っておいのりをしたそうです。
そして、九州の一番南にある鹿児島県にも伝説がありました。
川の近くの城(しろ)に、とのさまと、むすめのおひめさまが住んでいました。ある日、おひめさまは家来(けらい)といっしょに川に出かけました。おひめさまは、キュウリやおかしを持って、小さいふねに乗りました。すると、どこからか、
「キュウリをくれ~。」
という声が聞こえました。すぐにカッパたちが水の中から顔を出しました。おひめさまはキュウリを投げてやると、カッパたちは
「もっと、もっと。」
と言いました。おひめさまはおこって、
「もうやらない!」
と言いました。すると、カッパたちはおひめさまを川に引きずりこみました。家来はつぎつぎに川にとびこんでおひめさまをたすけようとしました。けれども、おひめさまも家来も、もどってきませんでした。
かなしんだとのさまは、川のそばに仏像(ぶつぞう)を作っておいのりをしたそうです。