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クエスト
ハピエル、カッパにきょうみをもつ
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ハピエルはスペインから来ました。埼玉県にある大学の留学生です。今、カッパのキャラクターが有名な埼玉県の四季市のアパートに住んでいます。子どもの時から空手を習っていて、今、黒い帯をしめています。かなり強いです。
四季市のカッパのイメージキャラクターは「かっぱくん」です。みどりの体ときいろいお皿と口の、かわいくておもしろいキャラクターです。この町を好きになってもらう仕事をしているそうです。ポスターなどによく出てきますが、ときどきぬいぐるみにもなります。
ハピエルは、はじめて「かっぱくん」を見たとき、へんな生き物だと思ってアパートの大家(おおや)さんである木田さんに聞きました。
「これは何ですか。」
「ああ、これはカッパですよ。むかし、この近くの川にカッパがいたと言われているんです。だから、カッパをイメージキャラクターにしたんでしょうね。」
「へえ、そうなんですか。カッパは本当にいたんですか。」
「わかりません。でも、たぶん何かを見て考えたんでしょう。おばけかもしれません。」
「へえ、ふしぎな話ですね。」
ハピエルは、なんとなくカッパのことが気になりました。
つぎの日、ハピエルは駅まで歩いて行きました。かどに小さい石の像がありました。近くに行ってみると、頭にお皿をのせていて、口が鳥の口のような形です。
(あっ、カッパみたい。)
ハピエルは思いました。
それから、駅につくと、駅の前にも像がありました。やはり、頭にお皿をのせていて、鳥の口のような形です。にっこりわらっています。
(あっ、またカッパだ。でも、どうしてこんなにカッパが多いんだろう。)
ハピエルはますます気になりました。それで、また木田さんに聞いてみました。
「どうしてこの近くにはカッパの像が多いんですか。」
すると、木田さんはこんな話をしてくれました。
「むかし、この近くの川にカッパが住んでいました。カッパはよく馬や人をこうげきしました。ある日、お寺で働いていた子ども――15、6さいぐらいでしょうか――が馬に水あびをさせようと思って、馬に乗って川の中に入りました。けれども、馬はきゅうに川からとび出して、走りました。その時、子どもは馬から落ちました。子どもが馬をおいかけました。馬はお寺の馬小屋(うまごや:馬のための建物)について、そのあとで子どももそこにつきました。けれども、馬はとんだりはねたりして、おちつきませんでした。子どもは、おかしいと思って馬のまわりをよく見ました。
すると、小さい生き物がしっぽをつかんで、元気なく倒れていました。それはカッパでした。カッパは馬にふまれたので、立てませんでした。子どもはカッパを強く引いて馬小屋の外に出しました。近くに住んでいる人たちがあつまってきて、川でわるいことをしているのはこのカッパだ、ころしてしまえ、と言って、火をおこしはじめました。カッパは自分が殺されると思って、なきながら、まわりの人たちにゆるしてください、と言いました。そこにお寺のおしょうさんが来ました。おしょうさんはカッパがかわいそうだと思いました。それで、これからは馬や人に悪いことをしてはだめだよ、と言って、カッパをたすけました。カッパはなきながら、すみません、すみません、と言いました。そこにいた人たちも、それを見てかわいそうに思って、カッパを川までつれて行ってあげました。カッパはなきながら、川の中に帰っていきました。そのつぎの朝、おしょうさんが起きると、まくらの近くに魚が2ひき、おいてありました。それから、川で馬や人がいなくなることはなくなったそうです。」
「へえ、魚を持ってきたのはカッパなんですね。」
とハピエルが言うと、木田さんは
「そうですね。人もカッパの気持ちがわかったし、カッパも人の気持ちがわかったんでしょうね。四季市にはこんな話がつたわっているので、カッパを大切に思って、いろいろなカッパのぞうがあるんだと思いますよ。でも、同じような話は日本中にあるそうですよ。」
と言いました。それを聞いて、ハピエルはカッパについてもっと知りたいと思いました。
四季市のカッパのイメージキャラクターは「かっぱくん」です。みどりの体ときいろいお皿と口の、かわいくておもしろいキャラクターです。この町を好きになってもらう仕事をしているそうです。ポスターなどによく出てきますが、ときどきぬいぐるみにもなります。
ハピエルは、はじめて「かっぱくん」を見たとき、へんな生き物だと思ってアパートの大家(おおや)さんである木田さんに聞きました。
「これは何ですか。」
「ああ、これはカッパですよ。むかし、この近くの川にカッパがいたと言われているんです。だから、カッパをイメージキャラクターにしたんでしょうね。」
「へえ、そうなんですか。カッパは本当にいたんですか。」
「わかりません。でも、たぶん何かを見て考えたんでしょう。おばけかもしれません。」
「へえ、ふしぎな話ですね。」
ハピエルは、なんとなくカッパのことが気になりました。
つぎの日、ハピエルは駅まで歩いて行きました。かどに小さい石の像がありました。近くに行ってみると、頭にお皿をのせていて、口が鳥の口のような形です。
(あっ、カッパみたい。)
ハピエルは思いました。
それから、駅につくと、駅の前にも像がありました。やはり、頭にお皿をのせていて、鳥の口のような形です。にっこりわらっています。
(あっ、またカッパだ。でも、どうしてこんなにカッパが多いんだろう。)
ハピエルはますます気になりました。それで、また木田さんに聞いてみました。
「どうしてこの近くにはカッパの像が多いんですか。」
すると、木田さんはこんな話をしてくれました。
「むかし、この近くの川にカッパが住んでいました。カッパはよく馬や人をこうげきしました。ある日、お寺で働いていた子ども――15、6さいぐらいでしょうか――が馬に水あびをさせようと思って、馬に乗って川の中に入りました。けれども、馬はきゅうに川からとび出して、走りました。その時、子どもは馬から落ちました。子どもが馬をおいかけました。馬はお寺の馬小屋(うまごや:馬のための建物)について、そのあとで子どももそこにつきました。けれども、馬はとんだりはねたりして、おちつきませんでした。子どもは、おかしいと思って馬のまわりをよく見ました。
すると、小さい生き物がしっぽをつかんで、元気なく倒れていました。それはカッパでした。カッパは馬にふまれたので、立てませんでした。子どもはカッパを強く引いて馬小屋の外に出しました。近くに住んでいる人たちがあつまってきて、川でわるいことをしているのはこのカッパだ、ころしてしまえ、と言って、火をおこしはじめました。カッパは自分が殺されると思って、なきながら、まわりの人たちにゆるしてください、と言いました。そこにお寺のおしょうさんが来ました。おしょうさんはカッパがかわいそうだと思いました。それで、これからは馬や人に悪いことをしてはだめだよ、と言って、カッパをたすけました。カッパはなきながら、すみません、すみません、と言いました。そこにいた人たちも、それを見てかわいそうに思って、カッパを川までつれて行ってあげました。カッパはなきながら、川の中に帰っていきました。そのつぎの朝、おしょうさんが起きると、まくらの近くに魚が2ひき、おいてありました。それから、川で馬や人がいなくなることはなくなったそうです。」
「へえ、魚を持ってきたのはカッパなんですね。」
とハピエルが言うと、木田さんは
「そうですね。人もカッパの気持ちがわかったし、カッパも人の気持ちがわかったんでしょうね。四季市にはこんな話がつたわっているので、カッパを大切に思って、いろいろなカッパのぞうがあるんだと思いますよ。でも、同じような話は日本中にあるそうですよ。」
と言いました。それを聞いて、ハピエルはカッパについてもっと知りたいと思いました。
ハピエルはスペインから来ました。埼玉県にある大学の留学生です。今、カッパのキャラクターが有名な埼玉県の四季市のアパートに住んでいます。子どもの時から空手(からて)を習っていて、今、黒い帯(おび)をしめています。かなり強いです。
四季市のカッパのイメージキャラクターは「かっぱくん」です。みどりの体ときいろいおさらと口の、かわいくておもしろいキャラクターです。この町を好きになってもらう仕事をしているそうです。ポスターなどによく出てきますが、ときどきぬいぐるみにもなります。
ハピエルは、はじめて「かっぱくん」を見たとき、へんな生き物だと思ってアパートの大家(おおや)さんである木田さんに聞きました。
「これは何ですか。」
「ああ、これはカッパですよ。むかし、この近くの川にカッパがいたと言われているんです。だから、カッパをイメージキャラクターにしたんでしょうね。」
「へえ、そうなんですか。カッパは本当にいたんですか。」
「わかりません。でも、たぶん何かを見て考えたんでしょう。おばけかもしれません。」
「へえ、ふしぎな話ですね。」
ハピエルは、何だかカッパのことが気になりました。
つぎの日、ハピエルは駅まで歩いて行きました。かどに小さい石の像(ぞう)がありました。近づいてみると、頭におさらをのせていて、口が鳥のくちばしのような形です。
(あっ、カッパみたい。)
ハピエルは思いました。
それから、駅につくと、駅の前にも銅像(どうぞう)がありました。やはり、頭におさらをのせていて、口が鳥のくちばしのような形です。にっこりわらっています。
(あっ、またカッパだ。でも、どうしてこんなにカッパが多いんだろう。)
ハピエルはますます気になりました。それで、また木田さんに聞いてみました。
「どうしてこの近くにはカッパのぞうが多いんですか。」
すると、木田さんはこんな話をしてくれました。
「むかし、この近くの川にカッパが住んでいました。カッパはよく馬や人をおそいました。ある日、お寺で働いていた子ども――15、6さいぐらいでしょうか――が馬に水あびをさせようと思って、馬に乗って川の中に入りました。けれども、馬はきゅうに川からとび出して、走り出しました。その時、子どもは馬から落ちました。子どもが馬をおいかけました。馬はお寺の馬小屋について、そのあとで子どももそこにつきました。けれども、馬はとんだりはねたりして、おちつきませんでした。子どもは、おかしいと思って馬のまわりをよく見ました。すると、小さい生き物がしっぽをつかんで、ぐったりしていました。それはカッパでした。カッパは馬にふまれたので、立てませんでした。子どもはカッパを引っぱって馬小屋の外においだしました。近くに住んでいる人たちがあつまってきて、川でわるいことをしているのはこのカッパだ、ころしてしまえ、と言って、火をおこしはじめました。カッパは自分が殺されると思って、なきながら、まわりの人たちにゆるしてください、と言いました。そこにお寺のおしょうさんが来ました。おしょうさんはカッパがかわいそうだと思いました。それで、これからは馬や人に悪いことをしてはいけないよ、と言って、カッパをたすけました。カッパはなきながら、すみません、すみません、と言いました。そこにいた人たちも、それを見てかわいそうに思って、カッパを川までつれて行ってあげました。カッパはなきながら、川の中に帰っていきました。そのつぎの朝、おしょうさんが起きると、まくらの近くに魚が2ひき、おいてありました。それから、川で馬や人がいなくなることはなくなったそうです。」
「へえ、魚を持ってきたのはカッパなんですね。」
とハピエルが言うと、木田さんは
「そうですね。人もカッパの気持ちがわかったし、カッパも人の気持ちがわかったんでしょうね。四季市にはこんな話がつたわっているので、カッパを大切に思って、いろいろなカッパのぞうがあるんだと思いますよ。でも、同じような話は日本中にあるそうですよ。」
と言いました。それを聞いて、ハピエルはカッパについてもっと知りたいと思いました。
四季市のカッパのイメージキャラクターは「かっぱくん」です。みどりの体ときいろいおさらと口の、かわいくておもしろいキャラクターです。この町を好きになってもらう仕事をしているそうです。ポスターなどによく出てきますが、ときどきぬいぐるみにもなります。
ハピエルは、はじめて「かっぱくん」を見たとき、へんな生き物だと思ってアパートの大家(おおや)さんである木田さんに聞きました。
「これは何ですか。」
「ああ、これはカッパですよ。むかし、この近くの川にカッパがいたと言われているんです。だから、カッパをイメージキャラクターにしたんでしょうね。」
「へえ、そうなんですか。カッパは本当にいたんですか。」
「わかりません。でも、たぶん何かを見て考えたんでしょう。おばけかもしれません。」
「へえ、ふしぎな話ですね。」
ハピエルは、何だかカッパのことが気になりました。
つぎの日、ハピエルは駅まで歩いて行きました。かどに小さい石の像(ぞう)がありました。近づいてみると、頭におさらをのせていて、口が鳥のくちばしのような形です。
(あっ、カッパみたい。)
ハピエルは思いました。
それから、駅につくと、駅の前にも銅像(どうぞう)がありました。やはり、頭におさらをのせていて、口が鳥のくちばしのような形です。にっこりわらっています。
(あっ、またカッパだ。でも、どうしてこんなにカッパが多いんだろう。)
ハピエルはますます気になりました。それで、また木田さんに聞いてみました。
「どうしてこの近くにはカッパのぞうが多いんですか。」
すると、木田さんはこんな話をしてくれました。
「むかし、この近くの川にカッパが住んでいました。カッパはよく馬や人をおそいました。ある日、お寺で働いていた子ども――15、6さいぐらいでしょうか――が馬に水あびをさせようと思って、馬に乗って川の中に入りました。けれども、馬はきゅうに川からとび出して、走り出しました。その時、子どもは馬から落ちました。子どもが馬をおいかけました。馬はお寺の馬小屋について、そのあとで子どももそこにつきました。けれども、馬はとんだりはねたりして、おちつきませんでした。子どもは、おかしいと思って馬のまわりをよく見ました。すると、小さい生き物がしっぽをつかんで、ぐったりしていました。それはカッパでした。カッパは馬にふまれたので、立てませんでした。子どもはカッパを引っぱって馬小屋の外においだしました。近くに住んでいる人たちがあつまってきて、川でわるいことをしているのはこのカッパだ、ころしてしまえ、と言って、火をおこしはじめました。カッパは自分が殺されると思って、なきながら、まわりの人たちにゆるしてください、と言いました。そこにお寺のおしょうさんが来ました。おしょうさんはカッパがかわいそうだと思いました。それで、これからは馬や人に悪いことをしてはいけないよ、と言って、カッパをたすけました。カッパはなきながら、すみません、すみません、と言いました。そこにいた人たちも、それを見てかわいそうに思って、カッパを川までつれて行ってあげました。カッパはなきながら、川の中に帰っていきました。そのつぎの朝、おしょうさんが起きると、まくらの近くに魚が2ひき、おいてありました。それから、川で馬や人がいなくなることはなくなったそうです。」
「へえ、魚を持ってきたのはカッパなんですね。」
とハピエルが言うと、木田さんは
「そうですね。人もカッパの気持ちがわかったし、カッパも人の気持ちがわかったんでしょうね。四季市にはこんな話がつたわっているので、カッパを大切に思って、いろいろなカッパのぞうがあるんだと思いますよ。でも、同じような話は日本中にあるそうですよ。」
と言いました。それを聞いて、ハピエルはカッパについてもっと知りたいと思いました。